複数店舗の退店・閉店が同時期に発生する場合に、対応を一覧化して滞りなく進めるための考え方を解説します。
チェーン展開企業では、複数の店舗を同じ時期に撤退させなければならないシナリオが出てくることがあります。出店と異なり、退店はスケジュールが固定されやすいため、進捗管理が重要です。一社の退店を失敗させないだけでなく、複数店舗を同時に円滑に進めるには、対応を体系的に整理することが必須です。ここでは、複数店舗の退店対応を効率よく進めるための考え方を解説します。
なぜこの課題が起きるのか
複数店舗の退店が同期する場合、各店舗の担当者が独立して対応を進めると、対応項目の抜け・重複が生じやすくなります。また、本部として全体の進捗状況を把握するのが難しくなり、一社で問題が起きた場合に他社への影響が見えなくなります。退店期限は通常固定されているため、後手に回ると取り返しのつきません。
加えて、原状回復工事、設備撤去、備品搬出など、工事以外の対応も多く、それぞれの調整が複雑になるのです。
放置すると起きる問題
複数店舗の退店対応を一覧管理せずに進めると、退店期限までに原状回復工事が完了しない、管理会社への報告書類が遅れるといった事態が起きやすくなります。加えて、複数店舗で異なる進捗状況が生じると、本部の対応も後手になり、予期しないコスト増加や違約金が発生するリスクも高まります。
また、店舗スタッフの退職手続きと工事のタイミング調整が取れなくなり、セキュリティ上の問題が出ることもあります。
本部側が確認すべきポイント
複数店舗の退店対応では、最初に「退店マスター」を作成することが重要です。以下の項目を一覧表化し、各店舗の進捗を一元管理します。
- 店舗名、所在地、リーシング終了予定日
- 原状回復工事の開始予定日・完了予定日
- 貸主・管理会社の最終確認日
- 設備撤去・廃棄物処理の担当者と予定日
- 関連部門(財務、人事等)への報告期日
この一覧表を毎週更新し、本部主導で進捗を把握することで、トラブルの早期発見と柔軟な対応が可能になります。
施工会社に相談する前に整理すべきこと
施工会社に複数店舗の原状回復工事を依頼する前に、下記を整理しておくことが大切です。
- 各物件の原状回復範囲の確認(貸主・管理会社との合意書がある場合はコピー)
- 各店舗の過去施工内容の記録(什器、設備、床材等)
- 優先順位の明確化(工事開始の時間帯、復旧日の制約等)
- 工事中の仮設計画(営業終了までの間、店舗内で工事が可能か等)
複数店舗の工事を一括で施工会社に委ねることで、単店舗対応よりも段取りが効率化され、工期短縮にもつながる場合があります。
播磨商事がサポートできること
複数店舗の退店対応を一元管理することで、各社の進捗を可視化し、予期しない遅延や追加工事を事前に把握できるようにサポートします。播磨商事では、貸主・管理会社との原状回復内容の確認、各物件に最適な工事手順の提案、進捗報告の統一フォーマット化を行います。
加えて、複数店舗の工事を計画的に実行することで、本部の対応負担を大幅に軽減し、資金計画の立案もスムーズに進められるようお手伝いします。
まとめ
複数店舗の退店対応をスムーズに進めるには、本部主導で全体の進捗を一覧管理し、施工会社との窓口を一本化することが鍵となります。事前に原状回復範囲を確認し、工事スケジュールを明確にすることで、退店期限までに滞りなく対応できるようになります。
複数店舗の同時退店をお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。全体進捗の可視化と、効率的な工事スケジュール立案をサポートさせていただきます。

