テナントの原状回復費用が想定より高くなる原因を掘り下げ、費用を適正化するために確認すべき点を解説します。
店舗の原状回復工事の見積りを受け取ったとき、当初の想定よりも費用が大幅に高いという経験は珍しくありません。その原因を把握せずに契約してしまうと、工事後さらに追加請求を受けるといった事態に陥ります。原状回復費用が高くなる理由は多岐に渡りますが、多くの場合は事前確認で対策可能です。ここでは、費用が高くなる典型的な原因と、それを回避するための確認事項を整理します。
なぜこの課題が起きるのか
原状回復費用が高くなる一番の理由は、「工事範囲の認識ズレ」です。施工会社が提示する見積りは、契約書や一般的な原状回復基準に基づいていますが、物件ごとに条件が異なるため、見積範囲と実際の必要工事に齟齬が生じやすいのです。
加えて、長年営業してきた店舗では、時間経過による劣化、複数回の改装工事、想定外の施工不良等が隠れていることも多く、それらが着工後に発見されるため、追加工事が発生する構図になるのです。
放置すると起きる問題
原状回復費用の増加要因を事前に把握していないと、以下の問題が生じます。
- 見積り後、現場調査で追加工事が必要と判明し、費用が30~50%増加する
- 工事中に床下や天井裏の状態不良が見つかり、予定外の補修が必要になる
- 貸主の求める基準が見積り前提と異なり、追加施工を強要される
- 原状回復費用が敷金を超過し、追加支払いを求められる
こうした事態は、経営計画や資金計画にも大きな影響を与えます。
本部側が確認すべきポイント
原状回復工事の見積りを取得する前に、以下の点を施工会社に必ず説明し、見積り精度を高めます。
- 店舗の営業年数と過去の改装工事の回数・内容
- 現在の床材、壁材、天井材の材質と状態
- 設備(特に給排水・電気・ガス)の配置と施工状況
- 貸主・管理会社から指定されている原状回復内容(あれば)
加えて、施工会社による現地調査を実施し、見積り根拠となる現状把握を丁寧に進めることが非常に重要です。「概算見積り」で判断してはいけません。
施工会社に相談する前に整理すべきこと
施工会社に原状回復工事を依頼する際は、以下を事前に準備しておくと、見積り精度が大幅に向上します。
- 賃貸契約書(原状回復条件を記載したページのコピー)
- 内装工事の竣工図・施工記録があれば提示
- 過去の改装工事の見積り・完成写真等の記録
- 実際に店舗を視察してもらい、複数社で見積り比較
単一社の見積りだけで判断するのではなく、複数社の見積り内容を比較することで、工事範囲の妥当性を判断できるようになります。
播磨商事がサポートできること
原状回復工事 の費用が想定より高くなるリスクを低減するため、見積り前の現地調査を丁寧に実施します。営業年数、施工内容、貸主の基準等を総合的に判断し、実現可能かつ適正な見積りを提供することができます。
複数の物件を比較する場合も、統一基準での見積り作成により、適正な原状回復工事の相場感を把握していただけます。
まとめ
原状回復費用が高くなる原因の多くは、事前調査・確認の不足が原因です。賃貸契約の内容を精読し、施工会社による丁寧な現地調査を実施、複数社の見積りを比較することで、予期しない追加工事を防ぎ、費用を適正化できます。
原状回復工事の費用について不安がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。物件条件を精査した上で、適正で透明性のある見積りをご提案いたします。

