什器や厨房機器の搬入経路・タイミングを工程に組み込み、搬入トラブルや工期遅れを防ぐ段取りを解説します。
店舗の開業日が迫った工事現場で、「什器が搬入予定より遅れた」「機器が搬入口から入らない」といったトラブルは珍しくありません。内装工事が予定通り進んでいても、最後の什器・機器搬入で計画が狂うと、オープン日に影響します。本部担当者が抑えておくべき、搬入段取りの実務的なポイントを解説します。
搬入計画が不十分な理由
多くのプロジェクトでは、内装工事のスケジュールは詳細に立てられていますが、什器・機器搬入まで含めた全体工程として管理されていないケースが多いです。「内装が完成したら搬入すればいい」という単純な認識のままでいると、搬入の準備段階で初めて問題に気づくことになります。
特に飲食店や美容室の場合、厨房設備やサロン用機器は納期が長く、メーカーの製造能力に左右されることがあります。加えて、搬入経路や置き場の寸法が図面と合わないといった問題が、搬入当日に判明することもあります。
搬入遅れが引き起こす問題
什器・機器が予定より遅れると、オープン準備が後ろ倒しになります。内装工事は完成しても、店舗が営業できる状態に到達しません。
さらに、搬入トラブルが起きると、追加の工事が発生することがあります。例えば、大型冷蔵機器が搬入口から通らないため、入口ドアを一時的に外す、または柱を削るといった対応が必要になる場合もあります。こうした対応は工期を延ばし、追加費用も発生します。
また、複数の什器・機器メーカーからの搬入が別々のタイミングで行われると、工事現場での置き場所調整に手間が取られ、施工会社の負担も増します。
本部が事前に確認すべき項目
搬入計画を立てる際に、以下を確認しておくと、トラブルが減ります。
什器・機器の納期
見積り時点で、各メーカーの納期を把握します。納期が長いものはいつまでに注文するか、納期短縮が可能か、などを確認することが重要です。内装工事の完成日と合わせて、逆算して発注スケジュールを立てます。
搬入経路の確認
間取り図と什器・機器のサイズから、本当に搬入できるか事前に確認します。入口の幅、階段の有無、共用廊下の通路幅など、図面では見えない制約があります。特に大型機器は、メーカーに搬入経路を確認させ、必要なら試験的に搬入ルートを図面に落とし込みます。
搬入順序の決定
複数の什器・機器を搬入する場合、先に置くと後の搬入を妨げることがないか、順序を事前に決めておきます。特に飲食店で大型厨房設備を置く場合、置き場所によって後の什器配置が制限されることがあります。
工事現場の置き場スペース
搬入前に、什器・機器を一時的に置く場所が確保できているか確認します。工事現場内に空きスペースがなければ、近隣に仮置きスペースを手配することになり、移動費が増加します。
施工会社に相談する前に整理すべきこと
本部が事前に整理した情報があれば、施工会社も搬入計画を立てやすくなります。
什器・機器の一覧表
納期、メーカー、サイズ、搬入予定日をまとめたリストを用意します。これを施工会社と共有することで、工程管理がスムーズになります。
搬入に必要な仮設
搬入時に一時的にドアを外す、床を保護するといった仮設が必要かどうか、コストとして見積りに入っているか確認します。
搬入日の天候対応
特に屋外から搬入する場合、雨の日の対応をどうするか決めておくと、トラブル回避ができます。
播磨商事がサポートできること
播磨商事では、店舗内装工事の段階から、什器・機器搬入を含めた全体工程を設計します。複数の加盟店工事を管理する経験から、搬入経路の問題や工期延長のリスクを事前に想定し、対応案を提案できます。
また、大型な厨房設備が必要な飲食店や、複雑な什器配置が必要なサロン・ジムなど、業態特有の搬入計画も実績に基づいて立てることができます。
まとめ
什器・機器の搬入は、内装工事の「完成」と営業「開始」の橋渡しとなる重要なプロセスです。搬入経路・納期・順序をあらかじめ把握し、内装工事のスケジュールに組み込むことが、工期遅れとコスト増を防ぎます。
特に複数店舗の同時出店やFC展開の場合、複数物件での搬入計画を平準化することで、本部の管理負担も軽減できます。
新規出店や改装の計画段階で、搬入段取りについてご相談ください。現地調査・お見積りは無料です。

